お米の違いを楽しむ

酒米(清酒の原料となるお米のこと)の品種は100種類以上に及び、その特徴はさまざまです。同じ品種であっても、栽培する土地や環境によって品質が変わります。
その違いは、清酒の味に大きく関わります。お米の産地・品種による違いを楽しむのもお酒の醍醐味といえるでしょう。
山田錦 | 日本酒米の代表として高い評価を得ている。山田錦を使用した日本酒は香味がよく、コクのある味になると言われている。 |
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美郷錦 | 秋田県独自の酒造好適米として知られている。北国秋田では山田錦の栽培が困難であることから、育種開発がなされた。 |
野条穂 | 戦後に姿を消したが、農家さんの懸命な努力によって復活栽培を果たす。タンパク質が少なく心白がとても大きいことから、酒造りに適した品種。 |
亀の尾 | 漫画「夏子の酒」の作中において、幻の米のモデルとなったことが有名。数々のブランド米のルーツとなっている。酒米の中では品種改良の親として、誕生から100年以上過ぎた今でも活躍している。 |
精米の違いを楽しむ

精米(玄米から表層部を削った米)して残った米の割合を精米歩合と言います。米粒の外側には、雑味のもととなる成分が多く含まれているため、不要な成分は取り除く必要があります。
数ミクロンの違いでもお酒の味を変えてしまうほど重要な作業であり、お酒の命といえます。どこまで磨くかは造り手次第。当蔵では5%まで磨き上げた米を使用した商品もあります。
吟醸酒 | 精米歩合60%以下で造られたもの |
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大吟醸酒 | 精米歩合50%以下で造られたもの |
純米吟醸酒 | 醸造アルコールを添加せず、精米歩合60%以下で造られたもの |
純米大吟醸酒 | 醸造アルコールを添加せず、精米歩合50%以下で造られたもの |